介護認定審査会委員現任研修会
昨日は夕方の診療をいつもより早めに終わらせていただいて、6時半から8時40分まで「介護認定審査会委員現任研修会」に出席しました。
実は今年の4月に介護認定の大幅な改定があったばかりなのですが、早くも半年でまた大々的な変更がありましたのでそれに伴う研修会です。
私もほぼスタート当初から審査員をしていますが、こんなことは初めてです。
まずは地域振興局担当部長によるあいさつのあと、今回の改定に至った経緯の説明・・・
4月の改定はある程度の成果(?)は収めたものの、全体的に介護度が低くでる傾向があるのでこれを是正するために今回の変更に至った。うんぬん・・・
これだけで35分・・・
やっぱり今回は異常です。
私見を述べさせていただくと、4月の改定はやはりおかしかったと思います。
例えば《1-5坐位保持》4月の改定では1分保持できれば「できる」と判断されましたが、今回は以前のように10分保持できのかの判断になりました。
例えば《1-11つめ切り》4月の改定では過去1週間の間につめ切りの介助が行われていなければ「介助されていない」を選択しますが、今回は過去1ヶ月間に変更されました。
(私たちだってどうかすれば、1週間以上つめを切らないことありますよね・・・)
例えば《2-7口腔清潔》4月の改定では、口の中が汚かろうが、腫れていようが、例えば介助をする人がいなかったり、本人に自覚がなくて歯磨きの介助が行われていなければ「介助されていない」を選択しますが、今回は調査員が介助の方法が不適切であると判断すれば、適切な方法「一部介助」や「全介助」を選択できるようになりました。
書いていくときりがないのですが・・・
介護度の判定が変わってくるのがわかりませんか!
おしなべて、今年の3月までの判断にもどったような印象です。
4月からの半年間、状態はあまり変化していないのにデータに基づき判定すると介護度が軽くなってしまうケースに多々遭遇しました。
しかしそれを厚生労働省もわかっていたのか、「経過措置」というのがとられていて、例えば以前【要介護4】だった方が更新申請で新たに【要介護2】と判定されても、本人・家族が希望すれば旧介護度のまま【要介護4】となっていました。
つまり審査会の判断は無視されてしまうわけです。
いったいこの半年間は何だったのでしょう。
いったい、どれくらいの労力と時間とお金を費やしたのでしょう。
まったく・・・
まあでも、現状に即した判断ができるようになったのはよいことだと思います。
それはうれしいことです
しかしちょっと今日の書き込みはくどくてわかりにくいですかね
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