今日は何の日?
診療所のHPでもご案内していた鹿屋市医師会主催の「市民フォーラム」から先ほど帰ってきました。
少し遅れたら最初は立ち見、大盛況でした。やはり小児救急医療は今大変な時期なのですね。市民の皆様もよ~くわかっていらっしゃるようです。
今日は沖縄慰霊の日なんですね。特集をやってました。
昭和20年の今日、一般市民20万人の犠牲者を出した沖縄での地上戦が終わった日です。
それにちなんで歴史の教科書検定に沖縄県議会が全員一致で抗議の採択をしたというニュースを流していました。
戦時中の市民が旧日本軍に自決を強要されたという記述が検定後削除されたという事実に対してです。
大変残念に思います。国の言い分は思想・教育等による自発的なものであり強要はしていないとのことです。
私は軍による強要はあったのではと思います。ただ軍の人達は本当に心から一般市民が米軍の捕虜になると大変に目に遭うと、断腸の思いで同胞のことを思って発した言葉であったと思います。
また国の言い分もすべてがうそではないと思います。
いくら強要されたからといっても、それだけでは自分や子供の命を断つことはないと思います。我が子の命はどんなことがあっても守ろうとするはずです。
親子の殺人事件が連日報道される現代とは時代が違います。
市民の側にも軍の強要をその通りだと思わざるをえない意識があったのだと思います。
強要があったと証言する生き証人が存在するのですから、歴史の事実は事実としてしっかりと子供達に教えなければいけません。
また戦争そのものをしっかりと検証して、教育しなければいけません。
それは大人の義務です。
安部総理が従軍慰安婦問題で強要はなかったとした発言に対して、米国の世論が反発しているニュースを聞いたとき嫌な感情を持ちましたが、これでは疑われても仕方ないと思います。
何も中国や韓国の言うとおりに何でもかんでも日本が悪く、すべてに対して謝罪しろと言っているわけではありません。
日本独自でもいいので、しっかりと事実を検証していただきたいと思います。
よくドイツの歴史教育と比較されることがありますが、私は今までは仕方なかったと思うのです。ドイツにはヒトラーとその信者ナチスという格好の責任を押しつける対象がありました。
彼らが悪かった。私たちは間違っていたと堂々と言いやすいのです。例えれば麻原彰晃とオウム真理教のようなものでしょうか?
しかし日本にはそれがなかった。東京裁判で絞首刑になった東条英機ですら時代に翻弄された一人だと思うのです。日本人みんなで必死になって明治維新以来ひたすら突っ走った拡張政策の結果だと思うのです。
でも戦後62年たった今だからこそ、しっかりとした事実の検証をお願いしたいと思います。
いつもブログに書かないようなことを長々と書いてしまいました。ごめんなさい。
あくまでも私見ですのでお許しください。
でもここまで書いたらついでにひとこと、このニュースを流して安部総理の教育基本法の愛国心の問題と安易につなげるTBSの編集の仕方は残念でなりません。
自分の国を愛する気持ちと、自らの命をなげうつ行為は基本的に別の問題だと思います。
ごっちゃにするとなにも議論できなくなります。
沖縄戦も含めて、すべての戦没者の方々に哀悼の意を表します。
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