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2008年5月11日 (日)

「SICKO」観てきました!

Big リナシティ鹿屋開業1周年記念事業のひとつとして、本日行われた映画「SICKO」上映会へ行ってきました movie

主催は「まちづくり鹿屋」さんと「鹿屋市医師会」(歯科医師会じゃありませんよ)。なかなかいい試みですな・・・

公開された去年はとうとう観に行けませんでしたので、楽しみにしておりました。

しかも無料! とっても得した気分です!

内容はご存じの方も多いと思いますが、国民皆保険制度のないアメリカの医療事情を綴ったドキュメントです。

民間医療保険に入れない人、入っていても高すぎたり、認められなかったり・・・

噂には聞いていましたが、ショッキングな内容でした。

01 途中、皆保険制度のあるカナダ・イギリス・フランスなどと比較しながら話は進んでいきます。

それらの国々の医療関係者は皆一様に「私たちはお金のことは考えません。ただ目の前の患者さんにいい医療を提供することだけを考えています。」と発言しています。

それは国が医療に十分な支出をしているからです。彼らは生活が保障されています。

アメリカに追随している日本ともまた少し事情が違うようですな・・・ think  うらやましい・・・

終盤は9.11のテロにボランティアで救助活動にあたったナースや消防士のお話。後遺症で彼ら自らも医療を必要とする身体になってしまいました。

Main しかし自国では満足な治療が受けられず、とうとう最後はアメリカの仮想敵国のひとつキューバへ行き治療を受けるという結末・・・

中にひとり、精神的なストレスからでしょうか歯ぎしりがひどく歯がボロボロになってしまった人が、アメリカの歯医者さんでの15000ドルの治療費が支払われず、キューバで治療を受けているシーンがありましたが、インプラントかと思っていたら部分義歯・・・

15000ドルってあなた・・・ wobbly  べらぼうですな!

(それとも日本での評価が低すぎるの・・・?)

映画の中でイギリスの政治家が「持てる者が持たざる者の面倒をみる。これこそが民主主義というものだ。」というセリフが印象的でした。

あれっ、アメリカって民主主義の旗頭じゃなかったの・・・?

たまたま会場で一緒になり、隣でご覧になっていた某O記念病院の院長先生が終わるなり開口一番「凄まじいね!」との感想・・・

まったく同意見です coldsweats01 それしか感想が出ませんでした。

会場の入りは8割程度だったと思いますが、皆さんはどういった感想を持たれたのでしょうか?

いずれにせよ、医療に携わる方は皆さんは一度観ておかれたほうがよいのではないでしょうか think

確かに国の援助がない以上ボランティアでは私たちの仕事も立ちゆきませんが、医療という仕事の原点をもう一度見直すきっかけをいただけたと思います。

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