歯石はどれくらいおきにとるのがいいのでしょうか?
「歯石はどれくらいおきにとったらいいですか?」と質問をいただくことがあります。
まず歯石はわかりやすく言うと、細菌などの微生物とその餌となるたんぱく質などの集合体であるプラーク(歯垢)が石灰化して硬くなり歯などに付着したものです。
歯石になってしまうと、もはやブラッシングでは除去することはできませんので、歯科医院で歯石除去をする必要があります。
また歯石を長期間放置しておくことで怖いのは歯周病です。
周病の原因菌は嫌気性細菌といって、空気のないところを好みますので、歯肉溝あるいは歯周ポケットといった歯ぐきのなかで活動・繁殖をしていきます。
この歯周病の原因菌をコントロールしようとしても歯石が覆いかぶさってガードしてしまっているのでやっかいなのです。
ですので歯石は定期的にとっておく必要があります。
でこの除去の間隔ですが、これは様々です。
その方の生活習慣、もともとのお持ちの細菌の種類と数、ご自身でのセルフケア(ブラッシング)の能力、かみ合わせの関係など様々な要素によって異なります。
当院では治療計画に基づいてお口の中の治療を終了された方に定期的にメンテナンスに来院いただくことをご提案して、その中である場合には歯石除去をおこないますが、その歯周病の有無や上記の条件を勘案してその間隔は1~6か月程度とそれぞれおススメする間隔は違います。
ですが一般的には、4カ月程度と考えていただいて構わないと思います。
えっ、そんなに!?
とひょっとしたら思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、髪の毛だって頻繁にカットしますよね!
そんな感じで考えてください。
ちなみに歯石は長期間経過すると硬くなり、量も増えるので除去が大変になることも知っておいてくださいませ。
歯周病は多くの方がお持ちの病気です。
当院はメンテナンスを通じて皆さまが快適に生活していただくことを大切に考えています
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