クリーンな診療と資源保護の話。
歯科医院のブログなので、そろそろ診療にまつわる話を・・・。
今日夕方、私の大先輩にあたる同じ市内の歯医者さんからお電話をいただきました。
「先生の診療所では1ヶ月に何枚グローブ(手袋)を使っていますか?」というご質問でした。
私どもは患者さまおひとりずつ必ずグローブは変えていますので、
「一日にスタッフみんなで約200枚使いますので、1ヶ月だと5000枚くらいでしょうか」
とお答えいたしました。すると次なようなご意見をいただきました。
「ものすごい量の資源の消費だけど、先生はどうお考えですか?」
「環境保護の視点からはおかしいと思いませんか?」
私が大学で学ぶころは素手で診療するのが当たり前の時代でした。
当時は外科処置(出血をともなう処置)の時だけグローブを使用していたと思います。
つまり、患者さまからの感染を術者が防ぐという発想だったのです。
しかし私は逆だと思います。院内での感染から患者さまを守らなければいけないのです。
ですからたとえどんなに小さな処置であっても終わったら新しいグローブに変えます。
途中別の患者さまの治療をして、また戻ってきても新しいグローブを使います。
親子でも、夫婦でも、兄弟でも同じようにしています。
グローブだけでなく、患者さまごとにエプロン・コップ・テーブルシート・ヘッドレストシート、
全部変えていますので、うちの産業廃棄物はもの凄い量になります。
環境保護のことを考えたら、確かに少し申し訳ない気持ちになりますが、
うちに来ていただける患者さまの安全のためには現時点では必要なことと信じています。
ということを、診療中でしたがかなり長い時間をかけて先輩にお話させていただきました。
(しかし、何の電話だったのだろう・・・?)と考えると今夜は気になっています(ーー)
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