歯科にかかる前に。。。
本日「入れ歯をつくりたい」ということで一人の患者様がお見えになりました。
調べてみると入れ歯をお作りする前に、残っているご自身の歯の治療が必要なことが判明しました。抜歯が必要かもしれません。
この方は脳血管障害の後遺症で車いすを使用されています。現在もリハビリ目的で入院中です。
しかしご本人も、家族の方もこの方の病歴・飲んでいるお薬などの詳しい情報を持っていなかったため、本日は診査と応急処置のみとなってしまいました。
せっかく大変な思いをされて来ていただいたのに、治療計画も立てられませんでした。
皆さん。歯科にかかるときは、歯科以外の病気やその治療についての情報をお持ちください。わからなければ、主治医の先生に手紙を書いてもらってください。
例えばこの方は血液をサラサラにするお薬を飲んでいらっしやる可能性があります。
その場合歯を抜いてしまうと血が止まらなくなりますので、事前に主治医と相談して休薬・減薬が必要かもしれません。
また心臓の病気を持っていらっしゃる方の場合は、歯を抜いたところからお口の中の細菌が入って心臓に炎症を起こすのを防ぐために事前に抗生物質を飲んでいただかなければならないこともあります。
左の図はサンスターさんのホームページから拝借しましたが、お口の血管が体中とつながっているのがわかります。
お口は体全身とつながっているのです!
お口の治療の前に皆さんにいろいろな情報を私たちはお伺いします。
安心・安全な歯科治療のために・・・。
ぜひ歯科にかかる前には、お薬手帳はもったか?他の病気のことが説明できるか?ご確認ください。
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