予防歯科セミナー
先週の土曜日、鹿児島市で開催された予防歯科4回コースに参加してまいりました。
今回の講師は国立感染症研究所の花田信宏先生でした。
先生の話を伺うのは去年のこのセミナー以来3回目です。いつも最新のトピックを聞かせていただけます。
今回のお話もとても興味深いものばかりでした。
厚生労働省の掲げている健康日本21には1.栄養 2.運動 3.休養 4.たばこ 5.アルコール 6.歯の健康 7.糖尿病 8.循環器疾患 9.がん など9つの項目があります。
歯の健康が6番目にあるのは意味があって、1~6番目は健康づくりに関する項目で6~9番目は疾患予防の項目。つまり歯の健康は健康づくりにも疾患予防にもどちらにも関係のある項目であるということ。
また1~9番目のいずれの項目とも歯の健康は密接な関係を持っているということ。例えば歯が健康でないと栄養も充分にとれないなど・・・。
やはり歯の健康は人間が健康になるためには欠かせない重要なファクターであることが説明されました。
さらに歯周病菌が増えると細胞性免疫力が低下して、細菌・ウィルスやガン細胞を食べるキラー細胞が減少したうえに、アレルギー抗体が増えアレルギー体質になってしまうこともお話されていました。
そして口は不随意運動をする消化器ではなく、随意運動をする栄養器というとらえ方をしたうえで、私たち歯科医療関係者の奮起が必要であるということでした。まったくの同感です。
最後に繰り返し国民と歯科医師と医師の橋渡しをする専門職としての歯科コンシェルジェの創設の必要性を繰り返し述べておられました。
私どもの診療所にも2名のTC(トリートメントコーディネーター)を設置していますが、これの特化したもののようです。
そんなシステムが日本中にできれば、本当に皆様のためになると思います。
あっという間の楽しい2時間でした。
有意義な気づきをたくさん与えてもらえました。
ありがとうございました。また頑張れそうです\(^-^)
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