インフルエンザと歯周病の関係を知っていますか?
歯周病の人はインフルエンザにかかりやすい!
歯科医師や歯科衛生士ならだれでも知っている常識です!
数年前に「歯磨きでインフルエンザ予防」が話題になったことがありました。
介護施設で週に1回歯科衛生士が専門的口腔ケアをしたところ、しなかったグループとの間ではインフルエンザの発症率に有意差があったとか、小学校で歯磨きを推奨したところ学級閉鎖が半分になったなんて報告もあります。
ではなぜ歯周病の人はインフルエンザにかかりやすくなるのでしょうか?
インフルエンザウィルスが細胞内に侵入して増殖するためには、あらかじめ表面の突起が切られている必要があります。
この突起を切ってしまうのがプロテアーゼという酵素です。
プロテアーゼは気道の上皮細胞でもつくられていますが、口腔内の細菌も作り出します。
つまり歯周病で口腔内の細菌が活発に活動している人、また口腔内のケアが万全でない人はこのプロテアーゼが大量に作り出され、インフルエンザウィルスが増殖しやすくなるのです。
手洗い・うがい・マスクなどの基本的な予防はもちろんですが、
歯周病対策・毎日のブラッシングやまたメンテナンスのPMTC(専門的口腔ケア)で口腔内細菌をコントロールして、ぜひインフルエンザ対策をされてくださいませ
ちなみにたまに「インフルエンザなんですが治療に行ってもいいですか?」という質問をいただくことがありますが、インフルエンザは感染症です。
他の患者さまに移してしまうこと危険性などを考えましても、外出はお控えいただきますようにお願いすることを最後に付け加えさせていただきます
コメント