患者さんによく質問されることの一つに「親知らずって抜いたほうがいいですか?」というのがあります。
そもそも親知らずとは第3大臼歯、前から8番目の歯を指します。
きれいに生えそろっている方は最近では本当にまれで、だいたいの方が歯ぐきに埋もれているか、横倒しになった状態になっています。
ですのでセルフケアなどの管理が本当に難しいです。
そこでトラブルとして多いのが、
①親知らず自体、もしくはその前の歯がむし歯になる。
②親知らず周囲が腫れていたくなる。
③歯並びに悪い影響を及ぼすことがある。
でしょう。
基本的には、管理さえできれば抜歯はしなくても大丈夫かと思います。ただし上記の③のケースもあるので気になったら歯科医院で相談してみてください。
またこれから妊娠を考えている女性の方の場合は、妊娠中女性ホルモンの関係で腫れやすくなることもありますので注意が必要です。
もし抜歯をする場合はレントゲン撮影は必須ですが、親知らずのすぐそばを血管や神経が走っている場合もありますのでCT撮影が必要なケースもあります。
いずれにせよ、親知らずの状態も経年的に変化しますので、かかりつけの歯医者さんでしっかりと定期健診・メンテナンスで判断、管理してもらうのが安全かと思います
当院でもこのたび歯科用CTを導入いたしました。
歯科では歯の中や骨の中は直接見ることはできませんので、エックス線による診断が必須になります。
従来のレントゲンは、2次元情報ですのでいろいろなものが重なって写ってしまい、診断が難しい場合もありましたが、CTは3次元情報ですので好きなところでスライスして見ることができます。
そのため従来では難しかった診断も可能です。
これまで当院では近所の医療機関と契約して撮影を依頼していましたが、これからは院内で撮影できます。
また今回CTはドイツの老舗メーカー「KAVO」社のものを選択しました。
このKAVO社は世界中の歯科で長く高い評価をうけている会社です。
すでに1928年には感染予防のためにハンドピースの滅菌システムを開発するなど、安全を重視した製品開発を行っています。
数ある歯科CT撮影装置の中から今回この機種に決めたのは画像情報の正確さはもちろんですが、なんといっても被爆線量の少なさ!
歯科のCTを1枚撮影しても、約0.039~0.074mSv(ミリシーベルト)。
この数値は医科の胸部CTの約1/100、胃のエックス線撮影の1/10という低線量です。
ちなみに東京~ニューヨークを1往復すると浴びる宇宙放射線量は0.19mSvといわれていますので、その少なさがわかります。
ちなみにこの機械で今までと同じ歯科のパノラマ断層撮影も0.015mSvと、当院で今まで使用していた機種より少なくなりました。
撮影の際にはよくご説明いたしますので、安心して検査をお受けくださいませ
随分と久しぶりの投稿となってしまいました。
申し訳ございません
今年、安楽歯科ではいろいろと動画をスタッフと撮影しては公開しています。
本来なら、医院にて直接お伝えしたいことなのですがなかなかその機会をつくることが出来ないので苦肉の策ではあります。
安楽歯科HPのトップページhttp://www5.synapse.ne.jp/anrakudc/
もしくは直接YouTubeで安楽歯科と検索していただけますとご覧になれます。
よろしかったらぜひお試しくださいませ
久しぶりの更新になってしまいました
先日、ある患者さまのメンテナンスの際に清掃状態を確認したところ「歯間ブラシを使うと歯ぐきがやせるって聞いたので使用しませんでした」とショックなことをおっしゃいました。
なぜ、そのような重大な誤解が生まれてしまったのでしょうか?
歯間ブラシは歯ブラシの届かない部分を清掃するには必須のアイテムです!
大抵歯周病予防に必要なケアの要はこの歯間ブラシにかかっているといっても過言ではないと私は思います。
誤解の原因は2つに類推されます。
まず1つは、歯石が大量に沈着しているのを除去したあとは、歯ブラシや歯間ブラシでケアを行い炎症のない歯肉をつくります。
この際に腫れていた部分が引き締まますので(歯ぐきがやせた)と感じられたのかもしれません。
歯石の下では炎症が進行して歯を支える歯槽骨の吸収がすすんでいます。本来病的に腫れあがった歯肉が今ある歯槽骨に対して健康になった場合には、見かけ上痩せたように勘違いしてしまったのかもしれません。
もう1つは、ご自分の現状にあった正しいサイズの歯間ブラシを選択されていらっしゃったかどうかです。
通常、歯科医院ではSSSからLLといった豊富な種類のサイズからその方の現状に即したサイズを選択しておススメさせていただいています。
実際よりも大きなサイズを選択して使用されると、確かにダメージを与えてしまう可能性も考えられます。
また歯間ブラシはデリケートな部分に使用します。
どうか品質のいい商品のご使用をおススメいたします。
いずれにせよ、私たちの説明不足・コミュニケーション不足が一番の原因です。
これからはさらに一層、皆様に正しい情報をお伝えさせていただきます!!!
歯石は削って取っているのですか?
「歯石を取ってから水がしみるようになった。それは歯を削ったからですか?」という質問を最近患者さまからいただきました。
歯石は細菌とそのエサであるたんぱく質などの集合体であるプラーク(歯垢)が時間の経過とともに変化してできたものです。
当然放置しておけば、歯周病が進行してしまいますので歯石除去が大切なことはほとんどの皆様がご存じのとおりです。
歯石は固く残念ながら歯ブラシでは落とせません。
そこでスケーリングという歯石除去の作業が必要となります。
スケーリングにはスケーラーという器具を使用しますが、これには大きく分けて①手用スケーラー②超音波スケーラー③エアースケーラーの3種類があります。
①の手用スケーラーはそのままで、刃のついた器具を用いて歯石を手で取っていきます。細かな取り扱いが出来る半面、硬かったり、歯石の量が多かったりすると非常に時間が必要であり、力を入れ過ぎると歯をいためてしまう可能性があるために熟練したテクニックも必要です。
②の超音波スケーラーは、1秒間に30000回くらいの振幅をモーターで発生させて歯石をとります。①よりも多量の歯石を早く、また出力調整も容易であるためによく用いられています。またバイオフィルムの破壊もできますので大変重宝しています。
③のエアースケーラーは②とよく似ていますが、圧搾空気を用いて1秒間に6000回程度の振動をもって歯石をとります。②よりもパワーが小さく、その調整も難しいのですが、チップ先端の全周の歯石が除去できますので、複雑な形態の場所の歯石除去に有効です。またペースメーカーご使用の患者さまはこちらを使用します。
上記以外に当院ではEr-Yagレーザーによる歯石除去も行っています。こちらは①~③の中で一番除去効率は悪いのですが、同時に術野の消毒も行えるのが特徴です。
当院ではこのすべての方法を症例のあわせて組み合わせて歯石除去を行っていますが、今回ご質問された患者さま③のエアースケーラーを使用時に、一般にむし歯の治療をする時に歯を削るエアータービンと同じ音がするので、これで歯を削っていると思われたようです。
私どもの説明が足りず、余計なご心配をおかけしてしまいました。
大変申し訳ございません。
私どもは患者さまの豊かな生活のサポーターとして、診療を行っています。
なにか疑問や質問がございましたら、なんなりとおっしゃってくださいませ
安楽歯科をより良い医院にするために医院見学に行ってきました!
久しぶりの更新となってしまい申し訳ございません
3月4月は医院見学に行かせていただきました。
3月は新潟県新発田市の「いいじま歯科クリニック」さん。
スタッフが一丸となって、患者さまの事を考えて行動している素敵な歯科医院です。
すべてにおいて当院が手本とするべきものだらけなのですが、なかでも私が着目したのは医院のマネージメントシステム!
歯科医院はその歯科医療サービスを患者さまに提供させていただくわけですが、まずはそこで働くスタッフが満足して、安心して働いてこそ、それぞれが成長できて、さらに良いサービスが提供できます。
その仕組みがきちんと整っていて、スタッフさんがみないきいきと働いていらっしゃるので、患者さまも満足されているのかいい笑顔でした。
そして4月は高知県高知市の「アポロニア歯科クリニック」さん。
こちらも大人気の魅力的な歯科医院ですが、こちらで注目したのは医院のマーケティング力!
歯科医院は世間に数多くありますが、それぞれに特色があります。
ですので患者さまには自分のニーズにあった歯科医院をきちんと選択していただきたいわけですが、こちらの医院さんはその情報の発信量も多いのですが、内容も工夫されていて、情報がわかりやすく、大変勉強になりました。
いらしている患者さまも医院のことをよくわかっていらっしゃいますので皆さん安心して治療されているのが印象的でした。
これ以外にもスタッフは2名1組で霧島市の「みやかわ小児矯正歯科」さん・鹿児島市の「さこだ歯科クリニック」さんに医院見学を行わせていただきました。
今回の医院見学で得た情報・気づきをもとに、安楽歯科でもお越しいただく皆様に少しでも安心・安全・快適な歯科医療サービスを提供できるように今後も努めてまいります!
親知らずは抜いておいた方がいいのでしょうか?
よく受ける質問の一つです。
親知らずは10代後半以降に生えてくることが多い、一番奥の歯です。
正式には8番(智歯・第3大臼歯)と呼ばれています。
一番最後に生えてくるために生えるためのスペースがすでに残っていない場合が多く、一部しか生えなかったり、斜めになったままになってしまうことがよくあります。
その影響でお手入れが困難なために、親知らず自体がむし歯になったり、また親知らずの周囲に汚れや細菌が繁殖して炎症を起こし(智歯周囲炎)たりして痛みがでる場合が多いようです。
では親知らずは抜いたほうがいいのでしょうか?
私は次のようにいつもアドバイスしています。
親知らずは深い位置に留まっているケースもあり、抜歯に際して手間のかかる場合もあります。その場合はお若いうちの方が骨に弾力があり、抜歯しやすいという事実もあります。
いずれにせよ、お悩みでしたら一度歯医者さんで調べてアドバイスをしてもらっておいたほうが良いかと思います。
上手に歯医者さんを活用してくださいね
忙しい時期はう蝕や歯周病のリスクが高くなるって本当ですか?
明日から4月、新年度の始まりです!
就職や進学、はたまた転勤で新しい生活をスタートされる方も多いかと思います。
新しい生活は慣れるまでに手間取り、ついつい生活習慣も不規則になりがちです。
そういったときには、う蝕や歯周病のリスクも高くなりがちです
例えばう蝕予防には規則正しい生活習慣は必須です。大切な再石灰化がおこらなくなってしまいます。
規則正しい生活で免疫力をキープしてう蝕・歯周病予防です!
ご注意くださいませ。
それと忙しいからといって、歯科のメンテナンスも先送りしないでくださいね
皆様の新生活が素晴らしいスタートになりますように
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