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2007年10月27日 (土)

縦割り社会?

顔や首、のどなどに生じる「頭(とう)頸(けい)部がん」の治療について、大学病院などで治療に当たる6割以上の診療科が、関係する四つの診療科などによるチーム医療が理想と考えていながら、実際に取り組むのは1割程度にとどまっていることが、久留米大の全国調査で分かったそうです。

関係する診療科は、耳鼻科、口腔(こうくう)外科、放射線科、形成外科の四つ。

調査は頭頸部がんを治療するがんセンターや大学病院など全国371診療科にアンケート。243科から回答を得た。

「理想のチーム医療には4科必要か」との質問に、156科(64%)が必要と回答。だが「実際に4科でやっている」と答えたのは35科(14%)だけだったとか・・・

みんなで協力すればいい結果が出せるのはわかってることなのに・・・

術後のADLもぐんと違うでしょうに・・・

厚労省はしきりに開業医の診療所と病院、歯科と医科の病診連携・診診連携をしきりにうたっていますが、肝心の総合病院がこれじゃあね  sad

さて今年の7月に某国営放送の「ためしてガッテン!」という番組で、大学に勤務する歯科医師が内視鏡を使って摂食嚥下の説明をしていたことに対して、医科の学会から「歯科医師が内視鏡を使うとは何事か!」というクレームがついたそうです。

やっぱり歯医者って信用ないんですね・・・ 

っていうか医者になめられてますね・・・

だったらもっと口の中のことを、お医者さんも勉強してください!

かなり以前「私たちは抜歯だって出来るんだ!」と私にむかっておっしゃったお医者さんがいらっしゃいましたが・・・

(確かに法的には可能なのだそうですね・・・)

それならそれでいいですから、きちんと患者さんの口の機能や状態を理解・把握して私たちに伝えていただきたいものです。

お口の中が寝たきりになっていては、豊かな生活はできないですよ。

自分で全部出来ると思ってるのかな・・・

もちろんごく一部のお医者さんの話なのですが・・・

私は私たち歯科医療従事者だからこそ出来ることで、皆様のお役に立ちたいといつも考えています。

それぞれがスキルや知識・情報を出し合ってこそ、本当の患者様本意の治療ができると思います。

なんだか話がそれちゃいましたが、まさか総合病院の皆様も口腔外科の歯医者と一緒には治療できないとか思っていないと信じています。

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コメント

「口腔ケア」については、当社の認知高齢者グループホームにおきましても欠かせない重要なケアの一つと捉えています。
高齢者比率の高いこの大隅(鹿屋)で、高齢者や子供たちが安心して暮すための医療や社会の仕組みの形を皆さん考えているのか?と思うこともしばしばです・・・
他地域では、医療機関が囲い込みをせず、地域住民のためのネットワークづくりを皆で構築しつつあるとも聞きました。
鹿屋は大隅はどうなんでしょうか?
機会があれば、お教えください。

本高さん、いつもコメントありがとうございます。

医療機関も囲い込みという意識はないのでしょうが、口腔ケアについては施設によって差が激しいというのが、大隈半島の現状だと思います。
そしてその責任は、私達歯科医療従事者にあるといつも反省しているところです・・・

私たちの診療所と一緒にもう5年以上口腔ケアに取り組んでいる施設は、自分でいうのも何ですが、かなりのレベルにあると思います。
そういった施設をひとつずつ増やして、自分にできることをしていくしかないと考えています。

本高さんのお仕事にも、何かお役にたてそうなことが私にあれば、なんなりとご相談くださいね!

「頼まれごとは試されごと」と思って、「できない言い訳はせず」に、「返事は0.2秒で」「できることを」をやらせていただきますね (^^;)

なるほど!そうなんですね。
そこで、ひとつ質問があります。
例えば、安楽先生に当施設の職員向けに口腔ケアについての研修を行なってもらえるものですか?
以前、歯科の先生にお尋ねしたところ、余り快い返事を頂けなかったものですから・・・

ここに私が返事を書いていないとコメントを無視しているようなので、念のためご報告・・・(^-^;)
 
現在本高さんと個別にメールさせていただいています。
研修が実現するとうれしいです。
ありがとうございます!

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