歯石除去はなぜ必要か!?
最近「歯石除去希望」という主訴の方が多くなってきました。
これはとても素敵なことだと思います。
そもそも歯石とは何でしょうか?
歯石とは、プラーク(歯垢)が唾液中のカルシウムなどと結合してできる硬いもので、だいたい2~3日で石灰化し始めます。
ですので、歯科治療というものはだいたい何回か通院していただくことが多いですが、治療をしている間にまた新しい歯石がついてしまっているケースも見かけます。
歯科でブラッシングなどのセルフケアーをまず練習するのはこういった理由です。
また歯石は歯に強く付着しているために、歯科の器具がないと除去ができません。
ではなぜ歯石は取らないといけないのでしょうか?
実は歯石自体は無機質で直接的に悪い影響は与えません。しかし表面が非常にでこぼこしているためにプラークの足場となり、細菌が付着しやすくなり、細菌の増殖が著しくなります。
歯石の量が増えると、歯周病の原因となる縁下プラーク自体を覆ってしまいセルフケアで除去できなくなってしまうこともあります。
う蝕や歯周病の治療にはプラークコントロールが必須なのは皆さんも良くご存じだと思うのですが、これをきちんと行うために歯石除去がまず必要なのです。
歯石除去はプラークコントロールのための第一歩であり、最終目標ではないことをご理解ください。
健康な歯と歯周組織の方でもだいたい3~4カ月に一度は歯石除去(プロフェッショナルケアー)を受けていただくことをおすすめします
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