2007年1月22日 (月)

「歯科版 食育」?

021_1 私たちの診療所に初めておこしになった方(特にお子様)には、治療終了後できるだけカリエスリスクテストをお勧めしています。

その後のメンテナンスの計画を立てるのに必要な資料だからです。

問診・唾液の検査・細菌の検査でリスク判定をしています。

さらに昨年からは独自で作製した生活習慣表も記入していただいて、アドバイスをするようにしています。

歯ブラシも頑張っているのに・・・、メンテナンスもきちんと来ていただいているのに・・・、それでも虫歯ができてしまうお子様がいて、頭を悩ましていたのですが今まで盲点でした。

私たちが当たり前に思っていることって、誰でも当たり前とは限らないんですよね。

きちんと当たり前のことを伝えていませんでした。ごめんなさいm(- -)m

保護者の方と一緒に勉強しながら、今は生活習慣のアドバイスに取り組んでいます。

「歯科版 食育」とでもいいましょうか!

簡単にポイントをあげると

  • 規則正しく3食とること
  • 飲食は間隔を開けること
  • 食事中の飲み物はできるだけとらないこと
  • 食事のメニューはかみごたえを考えること
  • 寝る前1時間は飲食しないこと
  • おやつはお菓子である必要はないこと

などなど。。。  細かくあげるときりがないのでこれくらいで(^ ^;)

保護者の皆様、私も子育て真っ最中なので多少はご苦労はわかっているつもりです。

でもこういったことを知っているかどうかで、必ず差ができてくると思います。

お子様が自立した時に、健康な歯というすばらしい財産を持たせてあげてください!

2007年1月15日 (月)

歯科にかかる前に。。。

本日「入れ歯をつくりたい」ということで一人の患者様がお見えになりました。

調べてみると入れ歯をお作りする前に、残っているご自身の歯の治療が必要なことが判明しました。抜歯が必要かもしれません。

この方は脳血管障害の後遺症で車いすを使用されています。現在もリハビリ目的で入院中です。

しかしご本人も、家族の方もこの方の病歴・飲んでいるお薬などの詳しい情報を持っていなかったため、本日は診査と応急処置のみとなってしまいました。

せっかく大変な思いをされて来ていただいたのに、治療計画も立てられませんでした。

皆さん。歯科にかかるときは、歯科以外の病気やその治療についての情報をお持ちください。わからなければ、主治医の先生に手紙を書いてもらってください。

例えばこの方は血液をサラサラにするお薬を飲んでいらっしやる可能性があります。

その場合歯を抜いてしまうと血が止まらなくなりますので、事前に主治医と相談して休薬・減薬が必要かもしれません。

また心臓の病気を持っていらっしゃる方の場合は、歯を抜いたところからお口の中の細菌が入って心臓に炎症を起こすのを防ぐために事前に抗生物質を飲んでいただかなければならないこともあります。

Ins_01_05_012 左の図はサンスターさんのホームページから拝借しましたが、お口の血管が体中とつながっているのがわかります。

お口は体全身とつながっているのです!

お口の治療の前に皆さんにいろいろな情報を私たちはお伺いします。

安心・安全な歯科治療のために・・・。

ぜひ歯科にかかる前には、お薬手帳はもったか?他の病気のことが説明できるか?ご確認ください。

2007年1月 8日 (月)

もしもし、こちら・・・!

診療所にお越しになった方が(おやっ?)と思うもの、スタッフ全員が耳につけているイヤホーンだと思います。

私たちは診療中にトランシーバーを使用しています。Photo

スタッフが使用しているトランシーバー。

ただいま充電中!

きっかけはある患者さまの「耳元で大きな声を出されると怖い」というご意見でした。

診療室では室内の空気の汚染を防ぐために口腔外バキュームを使用していますが、

これが結構音がうるさいのです(* *)掃除機みたいなものですから・・・

で、自然とスタッフの声が大きくなっていたようです。気がつきませんでした。

また、歯科の治療ポジションの関係で患者さまの後ろでの会話が多くなります。

耳の後ろから聞こえる音って「ドップラー効果」で低い音になるのです。

大きな低い音。これは余計な緊張感を患者さまに与えてしまいます。

そこでトランシーバーが登場しました!大きな声をださなくてもよいように・・・。

使ってみると、他にも良いことがありました。

診療所全体の状態をスタッフ全員が把握できるようになったことです。

「受付に10時ご予約の方がお見えになりました。車いすです。お願いします。」

「3番の患者さまは予定より少し早く終わりそうです。」とかいった具合です。

いろいろな可能性を秘めたアイテムですのでこれからも有効な使用法を模索します。

またその他のことにつきましても患者さまの率直な声をお聞かせください

スタッフ全員で真剣に検討させていただきます。

しかしいつも治療に来ていただいている近所のドクターが、

「リラックスするために音楽でも聴いているの・・・?」とのご質問。

決してそんなことはございませんので、誤解なさらぬよう・・・(^ ^;)

2007年1月 6日 (土)

がんばりなさい・・・!?

4日から診療が始まりましたが、毎年のことながら最初の週はバタバタと過ぎます。

休みの間待っていらした方(大変でしたね)が来院されるためです。

と思ったらまた連休なのですね・・・。いつから日本はこんなに連休が多くなったの・・・?。

さてこの3日間は冬休みということもあって、小さな患者さまもたくさんみえました。

たまに診療室に入るまえに保護者の方がお子様に声をかけていらっしゃるのが聞こえます。「がんばっておいで・・・」

(うーん、そうなのか。頑張らなきゃいけないのか)と少し残念な気がします。

幸い当の本人はケロッとして治療を受けて帰られましたが・・・。

私たちが治療を一番しやすいのは4歳くらいになって、コミニケーションができて、歯科に対する先入観をもっていない患者さまです。

(その反面嫌な経験をさせないように大変気をつけますが・・・)

お子様は保護者の言動をよーく観察しています。

さすがに昔みたいに「言うこと聞かないと先生に注射してもらうよ!」なんてことをいうお母様はお見かけしなくなりましたが、お子様に余計な先入観は与えてほしくないのです。

たとえ言葉に出さなくても、親御さんが緊張していると自然とお子様も緊張します。

「がんばりなさい!」などと言われたお子様は、「頑張らなきゃ!」と力が入ります。

できれば「いってらっしゃい!」と笑顔で送ってあげてください。

(ちなみにご一緒に中に入っていただくのも大歓迎です。そばで見てあげてください。)

そして治療を終えて出てきたなら、「お帰りなさい。虫歯が治ってよかったね!」と一緒に喜んであげてください。

そうしたらお子様は「お母さんがこんなに喜んでくれた!」と嬉しくなってきます。

でもできれば歯ブラシとクリーニングとフッ素塗布などの予防歯科でメンテナンスにはいつも来ていただいても、一生歯の治療をしたことのないお子様になっていただくのが本当の夢です(^ ^)

Ch024Ch009_1  

サンプルですが、いつまでも素敵な笑顔で・・・!

2006年12月27日 (水)

クリーンな診療と資源保護の話。

歯科医院のブログなので、そろそろ診療にまつわる話を・・・。

今日夕方、私の大先輩にあたる同じ市内の歯医者さんからお電話をいただきました。

「先生の診療所では1ヶ月に何枚グローブ(手袋)を使っていますか?」というご質問でした。

私どもは患者さまおひとりずつ必ずグローブは変えていますので、

「一日にスタッフみんなで約200枚使いますので、1ヶ月だと5000枚くらいでしょうか」

とお答えいたしました。すると次なようなご意見をいただきました。

「ものすごい量の資源の消費だけど、先生はどうお考えですか?」

「環境保護の視点からはおかしいと思いませんか?」

私が大学で学ぶころは素手で診療するのが当たり前の時代でした。

当時は外科処置(出血をともなう処置)の時だけグローブを使用していたと思います。

つまり、患者さまからの感染を術者が防ぐという発想だったのです。

しかし私は逆だと思います。院内での感染から患者さまを守らなければいけないのです。

ですからたとえどんなに小さな処置であっても終わったら新しいグローブに変えます。

途中別の患者さまの治療をして、また戻ってきても新しいグローブを使います。

親子でも、夫婦でも、兄弟でも同じようにしています。

グローブだけでなく、患者さまごとにエプロン・コップ・テーブルシート・ヘッドレストシート、

全部変えていますので、うちの産業廃棄物はもの凄い量になります。

環境保護のことを考えたら、確かに少し申し訳ない気持ちになりますが、

うちに来ていただける患者さまの安全のためには現時点では必要なことと信じています。

ということを、診療中でしたがかなり長い時間をかけて先輩にお話させていただきました。

(しかし、何の電話だったのだろう・・・?)と考えると今夜は気になっています(ーー)

20040223_001

20040223_003 せめて産業廃棄物ではなくて、再生できるようなシステムができてくれるとよいのですが・・・。

最近のトラックバック

Powered by Six Apart

Google Analytics