2008年4月30日 (水)

新しく仲間入りです!

安楽歯科では皆様にわかりやすい治療を目指しています。

016 そのため種々のオリジナル説明用プリントを用意しています。

最近必要性を感じていたものを、昨日新たに3種類つくりましたので、本日より仲間入りです。

20080430_001 ひとつは歯が抜けてしまった後に、どのように歯を入れるか?というプリント。ブリッジとインプラントと義歯の特徴をまとめました。

今まで私が「補綴治療のご提案」というプリントにいちいち手書きで書き込んで、それをTC(トリートメントコーディネーター)が毎回説明していましたが、少しはわかりやすくなるかな?

そして後のふたつは「根管治療」と「義歯作製」の手順を説明したプリントです。

根管治療は長くなることもあります。どうして長い治療期間が必要なのか?今どこの段階なのか?わかるように・・・

義歯は印象(場合によってはもう一度精密印象)・咬合採得・試適・装着・調整・メンテナンスへの流れと、いろいろな義歯の特徴をプリントにまとめました。

皆様がわかりやすく、少しでも安心して治療を受けていただければうれしいです happy01

2007年12月19日 (水)

ハラハラ、ドキドキ・・・

当院ではむし歯の健診にダイアグノデントという器機を使用しています。

004 ドイツ製でレーザー光を利用してむし歯の原因菌が活動したときに出来る産生物を測定して、むし歯の状態を数値で表すという画期的な器機です。

プラークや唾液で誤差が出ることがあるので、使用にはトレーニングが必要ですが、上手に使用するとまだ目に見えないむし歯やレントゲンに写らない初期のむし歯を見つけることも可能です。

またこの器機の最大の特徴は、数値で測定できるため歯を削る必要があるかどうかという判断がしやすいことでしょう。

できれば歯は削りたくですからね・・・

この器機を使用した方はおわかりかと思うのですが、測定時にウ~?という独特の音が出ます。で数値が上がる(むし歯が進んでいる)と次第に音が高くなり、最後にピ~というカン高い音になります。

ピ~は大抵、メーターが振り切ったとき。この器機は表示が二桁しかありませんので99になると、ピ~という音がします。

当院には毎日何人かのメンテナンスの方がお見えになりますが、今日の夕方は特にメンテナンスが多かった・・・

メンテナンス時にもこのダイアグノデントを使用していつもチェックしています。

で今日は絶えずどこかのユニットで、ウ~という音がしている状態。

こんな時、私は別の治療をしていても耳はどうしてもその音を聞いてしまっています。

OO君は4ヶ月前に歯ブラシの練習したけど、上手にできたのかな・・・?

OOさんは古い銀歯のところにむし歯が出来たりはしてないかな・・・? とかいった感じで・・・

なので、ピ~という音が聞こえませんように!とハラハラ・ドキドキ・・・ 

なんだか疲れちゃいました・・・ coldsweats01

せっかく、メンテナンスでお越しになっていただいたのに、「むし歯がありました」って言いたくないですものね・・・

皆さん、治療した状態が長く維持できるようにしましょうね happy01

2007年12月 6日 (木)

生まれてくる赤ちゃんのために・・・

最近、妊娠された患者さまがたくさんお見えになっています。

そういった方が来院された時には、いつもこんなお話をしています。

  • 妊娠するとお口の環境が変わります。お口の健康にも注意しましょう。
  • まず食の好みなど食生活が変わります。
  • 妊娠すると増える女性ホルモン(エストロジェン)は歯肉炎を増悪させます。注意しましょう。
  • 基礎体温があがると、お口の中の細菌の活動が活発になることがあります。
  • つわりが強い時期は歯磨きが難しくなることがあります。

などなど・・・

妊娠したら、お口も健康診断を受けてください!

母子手帳の中に歯科健診のページもあります。ちゃんと活用してますか?

もし治療が必要となった場合に、気をつけなくてはいけないのはレントゲンとお薬ですが、これも安定期であれば使用できる場合も多々あります。

もちろん歯科麻酔などは基本的に関係ありませんのでご心配なく。

お母さんがお口の中のことで感じたストレスは、間違いなく赤ちゃんにも伝わります。

胎教のためにもストレスを感じることのないようにしたいものです。

またできたら、生まれてくるお子さんの歯の健康を守るための勉強もこの時期からしておきたいものです。

いずれにせよ、赤ちゃんにはきれいなお口で接してあげてくださいね happy01

2007年10月30日 (火)

歯が抜けた時は・・・

スポーツの秋というわけだからでしょうか、この時期は比較的外傷の多い季節です。

最近、3例ほど続けて歯の外傷の患者さまが来院されました。

その一例で歯が抜けてしまった時のお話を今夜はします。

68659_20071022185942 13歳の男の子です。学校で転んで前歯を強く打ってしまいました。

左上の1番が完全脱臼しています。

右上の1番も歯の動揺を認め、不完全脱臼と診断しました。

レントゲン診査では、幸い顎骨の骨折等は認めないようでした。

68659_20071022185944 局所麻酔の後、麻酔の待ち時間で口腔内の洗浄、歯の抜けてしまった穴もレーザーで念入りに洗浄します。

そして抜けた歯を元の位置にもどします。

この方の場合、もともと左上の1番は突出していたのでこの歯が脱臼してしまったようです。

以前歯の再植・移植の大家、愛知の月星光博先生もおっしゃっていましたが、脱臼・破折などの歯の外傷は、歯並びに不正のある方に多く発症します。

68659_20071022185947 固定は矯正で使うブラケットをよく用いるのですが、この方の場合はでこぼこが強く難しかったので、昔ながらのワイヤーを用いての連続結紮となりました。

はずすときがまた少し大変なのですが、この場合は仕方ないかな・・・

固定期間は症例によって異なりますが、約4週間です。

この症例は、学校の養護の先生の対応がとにかく適切でした。

まず早かったこと!受傷後1時間以内に来院されました。たまたまお母様が当院の患者様だったので、話が早かったということもありますが・・・

脱臼歯の再植は時間との勝負です。早いほど良好な治癒が期待できます

次に抜けた歯を牛乳に入れて持ってきたこと!

とにかくしてはいけないのは、抜けた歯の根っこを触らないこと。抜けた歯を乾燥させないことです!

牛乳が特によいというわけではありませんが、乾燥しないし、牛乳の中には変な雑菌がいません。

抜けた歯を保存する専用の液もありますが、どこにでもはないので牛乳でも問題ないと思います。

また牛乳も無いときには口のなかに入れてきてください。

唾液があるので、乾燥しませんし、唾液の殺菌作用も期待できます。

本当はこの方法が一番いいのかもしれませんが、なんだか間違って飲み込んでしまいそうですよね coldsweats02

受傷の時間帯とか、状況によっては困難な場合もあるかもしれませんが、この2つの条件がクリアできるとかなりの確率で再植は成功すると思われます。

後はドクターの腕しだいかな・・・ coldsweats01

この男の子の歯が、うまく再植に成功することを祈っています happy01

2007年9月11日 (火)

3つの時計

20070911_001 現在 当院の診療室には東側・南側・西側の壁にひとつずつ、合計3つもの時計が掛けてあります。

移転する前の診療室は狭かったので後ろの壁にひとつだけ掛けていたのですが、これだと時計をみるのにいちいち振り返らないといけませんでした。

20070911_003_2 で移転時にお祝いにいただいた電波時計を左右の壁につけてみたのですが、これがとても便利!

電波時計は秒針までしっかりあっているので、治療中時間をはかる必要があるときも、スタッフは右の時計を見ながら「30秒までです」と言えば、ドクターは左の時計を見ながら「わかりました」と返答します。

いちいち時計を見るために振り返らなくてよいので、大変楽なのです。

20070911_002_3 ところが、2番と3番の真ん中のユニットの場合、それぞれのユニットがパーテーションでしきられているために、座ってしまうと角度によって時計が見えなくなってしまうことが判明。

そこで自分でひとつ電波時計を買ってきて、正面の壁の中央にとりつけました。

これで診療室のどこからでも、すぐ時計が視線に入るようになりました。

たいしたことではないのですが、これは実際に診療を行っているとなかなか重宝しています。

歯科関係者の皆様、よろしければ是非お試し下さい!

しかし今ひとつだけ気になることが・・・

待合室はやはりいただきもののからくり時計をかけてあるのですが、これは普通の時計なので、電池がきれる前に少し早くなってしまうこと・・・

気がついたら修正するようにしていますが、待合い室と診療室の時間が違うのはまずいですよね。

まあ今までトラブルになったことはまだありませんが・・・(^-^;)

2007年8月 3日 (金)

お口が寝たきり?

今日は介護保険審査会でした。審査員を務めて7年目になります。

この審査会では、対象者の所に出向いた調査員の記入した調査票と主治医の意見書を見ながら、その方の介護度を決定します。例えば要介護1とか2とか・・・

書類を見ていていつも思うのは、お口に関する記載の少なさです。

書類からお口の状態が推測できるようなケースは本当にごく一部です・・・(^-^;)

歯科医としていつもとても心配になります。

昨年度より介護予防という考え方が全面的に取り入れられ、摂食・嚥下障害に対する処置を含んだ口腔ケアの必要性が大切にされるようになりました。

つまり、お口が健康でなければ正しく食物を摂取できず、また消化吸収もできないので、低栄養となります。またお口の中がバイ菌だらけでは食物と一緒に飲み込んだときに、間違って肺に入ってしまい、肺炎を引き起こします。

これを誤嚥性肺炎といいます。

脳梗塞などの血管障害で麻痺のある方や、加齢により運動機能が低下してくるとこの誤嚥はおこりやすくなり大変危険です。

食事や飲水のときのむせはその兆候であることが多いのです。

低栄養や肺炎を引き起こしてしまいますと、その方の生活の自立度はぐっと低くなり、寝たきりとなってしまうことがよくあります。

また寝たきりの方に、この考え方を応用して口腔ケアを行ったところ嚥下機能が回復して、寝たきりからお元気になられたという報告もたくさんあります。

健口は身体の健康と大きな関わりがあるのです!!

調査員の方、医科の主治医の先生、どうかお口の中をきちんと観察してください。

Mrsa その方に自分の歯はありますか?プラークまみれで歯ぐきが腫れていませんか?舌はきれいな色をしていますか?舌は動きますか?義歯はお使いでしょうか?また使えていますか?・・・

お口の中から得られる情報はたくさんあります・・・(^0^)/

お口から得られる情報を見逃すと大変なことになってしまう危険性があります!

病気や障害などで、自分で歯を磨いたり、義歯を洗ったりできなくなった方をそのままに放置しておくと、つまり口の中を寝たきりにしておくと、本当に寝たきりになってしまいますよ!!

調査員の皆さん、医科の主治医の皆さん、ご家族の方、お口の中の状態をきちんと把握してあげてください。

困ったら歯科にご相談ください!そのための制度はきちんと整えられています。

あなた方が気づいてあげないと、誰も気づいてあげられないのです。

その方は訴えたくても訴えられずに困っておられるかもしれません。

貴方の大切な方のために・・・、お願いします・・・m(- - )m

2007年7月25日 (水)

日本へ帰国・・・

一昨日は子供の小学校のPTAの飲み会。昨日は三師会(医師・薬剤師・歯科医師)の会合でまた2日ぶりの投稿です・・・(^-^;)

さてお盆前ということもあってか、現在3名の海外で生活している方が治療に見えています。

お一人は中国、もうお一人はアメリカ。このお二人は以前治療を終えて渡航されましたが、今回はメンテナンスでのご来院です。

もうお一人は今回初めてお見えになりました。イタリアに長くお住まいだそうです。

診察するときにいつも思うのが、次の帰国までこの状態が維持できるかな・・・?ということです。

近所にお住まいの方であれば長くても6ヶ月くらいで次回来院されますので、判断しやすいのですが、この方たちは大抵1年後以上になります。

当然判断も難しくなります。

生活習慣・セルフケアの能力・咬みあわせ・歯周組織の状態・・・いろいろなチェック項目をにらみながら思案します。

悩んだとき、通常なら少し経過を見て「異常を感じたら連絡してください」とお願いするのですが、それが出来ません。

海外での歯科治療は日本よりかなり高額になるので患者さまも真剣です。

また最悪の事態として海外で歯科医院にかかることがあったら・・・(そのな事はおきてほしくないですが・・・)、外国の歯科医が見て、日本の歯科医療のレベルはこんなものか・・・と思われるとシャクだな・・・などと余計なことも考えてしまったりして・・・

また帰国されている期間にも限りがありますので、治療期間も限定されています。

診察にもいつも以上に気合いが入ります!!

でも今日治療しながらフッと思ったのが、他の患者さまにも同じような気持ちで臨んだらいい状態が持続できるのかな・・・?ということ。

そう考えたら少し肩の力が抜けました。

診察中にいろんな事を考えすぎ・・・(^-^;)

皆様にご満足していただきたいと、最近切に考えています。

2007年4月19日 (木)

ドクターの耳はダンボの耳!

私たちの診療所では患者様が診療室に入ってきた時、ご挨拶した後にスタッフが伺うことがあります。・・・「前回の治療の後、いかがでしたか?」

患者様は「治療した当日は少し痛かったので、痛みどめを1回飲みました」とか、「下の入れ歯の右がわが少し痛いかな」とか教えてくださいます。

その後私が同じ患者様のところに行って挨拶をして「いかがでしたか?」とお尋ねすると、「全然なんともありませんでした」などと笑顔でお答えになる方がいらっしゃいます。

ドクターに対する返答と、スタッフに対する返答って違うことが結構あるのです。

たぶん患者様はスタッフには気軽に本音を言っていただいているのだと思います。

私って威圧的なのかな(^ ^;)それとも患者様に気を使わせてるのかな?

009 というわけでいつしかスタッフと患者様の会話を耳をダンボのようにして聞くようになりました。

またスタッフにはホワイトボードに患者様のお声をそのまま記入してもらいそれをもとに患者様とお話するようにしています。だいたい何度も同じ質問を患者様にするのも失礼ですよね。

いつでも患者様の生の声をお聞きして治療の参考にさせていただきたいと思います。

いろいろな話をぜひお聞かせください(^0^)

2007年4月 7日 (土)

親知らずの季節?

本日初めて当院へお見えになった5人の患者様のうち、3名が親知らずでした。

今親知らずが流行の季節。。。?

親知らず痛いときの典型的なパターンは「知歯(親知らず)周囲炎」と言います。

スペースが足りず萌出しきれない親知らずが斜めになっていたり、大部分が歯ぐきに埋まっているとご自身で充分な清掃ができません。

身体が元気であれば大抵の場合大丈夫なのですが、肉体的・精神的にストレスがたまったり、睡眠不足など身体の抵抗力が落ちていると腫れて痛みが出やすくなります。

この季節は、新年度、新生活で何かと気ぜわしい季節なのでお疲れの方も多いのでしょう。

また妊婦さんも、女性ホルモンの分泌の関係で歯ぐきが腫れやすくなりますので注意が必要です。

親知らずのある方はかかりつけの歯医者さんで、清掃の仕方について相談してください。場合によっては早めの抜歯を検討されたほうがよいこともあります。

そして年数回のプロフェッショナルケアーできちんと管理してください。

お口の痛みで新生活のスタートダッシュに乗り遅れないように・・・(^0^)

2007年4月 6日 (金)

スタッフの治療について

昨日別の歯科医院で働いていた方が治療に見えました。以前にもそんなことがありました。

そんな時、いつも身がひきしまる思いがします。

歯科医院で働いているスタッフは歯科医療のプロです。

一般の方より歯の健康に対する知識も意識も当たり前ですがたくさん持っています。

それでも歯科治療が必要なことはあります。親知らずが生えてきたり、以前治療していたものが寿命になったり・・・、当然クリーニングも必要です。

当院の場合現役のスタッフも治療していますし、退職されたスタッフも治療に来ていただいています。

これってとっても貴重なことだと思っています。少なくとも治療を歯科医療のプロの人に認めてもらえたということなのですから。

自院のスタッフがよその歯科医院で治療したいと思うようだと・・・。考えなければならないですね。

皆さん本当にありがとう!誠心誠意治療させていただきます(^-^)

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