2008年12月 5日 (金)

よく頑張りました!

小学生のK君は今年の秋に上顎の真ん中に2本の埋伏過剰歯が見つかりました。

矯正の専門医と相談して、このままでは上顎の真ん中の隙間が閉じないため、抜歯することになりました。

それで今日の最後に抜歯となったのですが・・・

右上の一番目の歯の裏側に横たわっていた過剰歯は、比較的早く抜けたのですが・・・

左上の一番目の歯の横に寄り添うように埋まっていた歯は、完全の骨に埋まっていて、しかも逆さまになっていたので、抜歯に時間がかかってしまいました。

途中でレントゲンを撮り、位置を確認しながらの作業。

結局、2本抜いて縫合まで終えたときには1時間判も経過していました。

K君、最後までよく頑張ったね!

先生は感心しましたよ!

後はすこしでも、術後の腫れと痛みが少ないことを願っています。

2008年7月10日 (木)

インプラントのファイナルセット

本日朝いちの患者様はインプラントのファイナルセットでした。

今年の1月に歯周病の治療から初めて、本日ようやくセット。

待ち長かったことでしょう。

いかがでしたでしょうか?

術者サイドとしては、インプラントにジルコニアクラウンの組み合わせは当院では初めての組み合わせでしたが、なかなかよいですね!

患者様に了解をいただければそのうち写真もお見せしたいと思います。

また午後は別の患者様の上顎大臼歯部のインプラント埋入オペ。

先ほどお電話さしあげたら、痛みなどお困りはないとのことでした。

良かったです happy01

この患者様にもはやく補綴物をいれてしっかりと咬んでいただきたいと思います。

楽しみです!

2008年6月26日 (木)

MDIミニインプラント

本日は午後から、MDIミニインプラントのオペでした。

このインプラントはいつも行っているのとは少し違い、下顎の総義歯を安定させることを目的としたものです。

ミニインプラントの名前のとおり、通常のインプラントよりも大分細くできています。

これを下あごの前歯の部分に4本使用して、義歯を安定させます。

インプラント埋入と同時に本日義歯も装着しましたが、さすがに全く動きません。

この患者さまは今まで下顎の義歯の浮き上がりに悩んでおられましたが、うまく調整ができればきっと今までよりおいしく食事ができると思います。

さきほどお電話を差し上げたところ、今のところ痛みも腫れもないご様子でした。

今後の経過が楽しみです。

2008年6月19日 (木)

インプラントのオペ

本日はお昼から右上4・5・6番のインプラントのオペでした。

予定通り無事終了。

患者様も「想像していたより楽だった!」と笑顔でお帰りになりました。

よかったです・・・ happy01

さて本日は19時より、大隅倫理法人会の「平成20年度 倫理経営講演会」です。

朝礼実習と倫理研究所の水上参与による家族をテーマとした講演がある予定です。

楽しみです。

奥さんとふたりで行ってきます!

2008年6月 4日 (水)

骨粗鬆症の患者さまに・・・

本日初めて当院にお見えになった患者さまのお話なのですが・・・

残念ながら歯周病が進行して、歯の動揺がかなり強くなってしまい、抜歯が必要となってしまっていました。

患者さまも抜歯で了承されているようなのですが、問診表によると骨粗鬆症で内服をされていらっしゃるようです。

「お薬手帳」はお忘れとのことでしたので、調剤薬局に問い合わせてみたら・・・

やっぱりビスホスホネート(BP)系薬剤を内服しておられました・・・ sad

最近いろいろなメディアで登場していますが、この薬剤を飲んでいらっしゃる方が抜歯などの歯科治療を受けると、顎骨壊死という転機をたどることがありますので十分な注意が必要です think

結局主治医の先生と電話で相談して、内服中止のうえ効果が減弱する1週間を待って抜歯することにしました。

また今後はこまめな洗浄・清掃と経過観察、当然歯周病の根本的な治療をお願いして、患者様にご理解いただきました。

しかしまったく「寝耳に水」だったようで、大変ビックリされていらっしゃいました。

最近では、このお薬の投与を始める前に歯科の診断を受けるように注意書きがされているようですが、それ以前から投与をうけていらっしゃる方は仕方ないですよね・・・

骨粗鬆症で治療をうけていらっしゃる方は、どうかご自身の内服をしっかりと確認してください。

そしてもしビスホスホネート(BP)系薬剤を使用されている場合は、是非一度歯科も受診されることをオススメいたします。

皆様の豊かな生活のために・・・

2008年5月29日 (木)

歯周病で癌が増える・・・!

今日の歯科関係のブログは軒並みこの話題・・・

1日遅れですが、このブログで初めて目にされる方のために書かせていただきます。

[シカゴ 27日 ロイター] 歯周病によりがんのリスクが高まる可能性があるとの研究結果が27日明らかになった。インペリアル・カレッジ・ロンドンのドミニク・ミショー博士らが専門誌に発表した。
 歯周病歴のある男性医療専門家を対象にした長期研究で、がんを患う可能性が全体的に14%高いことが判明した。論文では「喫煙その他のリスク要因を考慮した上でも、歯周病は肺や腎臓、すい臓、血液のがんのリスク増大と大きな関連性があった」としている。
 これまでの研究では、歯周病で心臓病や糖尿病の発生リスクが高まる可能性が示されていた。

この事は以前から国立感染症研究所の花田先生がおっしゃっていた事です。

歯周病菌は自らを守るために、免疫担当細胞がキラー細胞にならないようにしてしまいます。

キラー細胞が少ないと、歯周病菌もですが、癌細胞も貪食されないために癌発症のリスクが高くなると考えられています。

ちなみにキラー細胞のかわりに、アレルギーに関与する細胞が作り出されてしまうので、アトピーなどのアレルギー疾患が増えてしまう可能性も現在示唆されているようです。

歯周病って、歯だけの病気じゃないんですよ!

怖いですね wobbly

これからこのように次々と立証されて、歯周病に対する皆さんの認識が早く変わっていただければと思います。

成人の80%が歯周病という歯周病大国「日本」では、かなり深刻な問題だと私は常々考えています。

お口は「健康の源」であると同時に、「病気の入り口」でもあるのです・・・ coldsweats02

皆様の健康のために・・・

まずは歯周病などお口の病気を防ぎ、健口(けんこう)をつくり、それを維持できるようにしましょう happy01

2008年5月28日 (水)

歯科のほうがすすんでる・・・?

島根県の医科診療所が採血用の医療器具を使い回ししていた問題で、厚生労働省は全国の医療機関で実態調査をする方針を固めたとか・・・

って他にもたくさんあるってことですか・・・ coldsweats02

実際島根県が今月県内753医療機関に対して調査したところ、少なくとも19の医療機関で使い回しが確認されたとか・・・

歯科は口の中という感染しやすい場所を絶えず扱いますので、この類のことには最近はかなり敏感になっています。

例えば麻酔・・・

お一人ずつディスポの針とアンプルを使用し、もちろん使用後は感染性医療廃棄物として処理しています。

たとえちょっとしか使用しなくても・・・

またシリンジも1回ずつ、高圧蒸気滅菌をかけています。

それ以外のお口に入るものも同様です。

ミラーも、ピンセットも、タービンも、咬合紙ホルダーも、ファイルも・・・

ぜ~んぶ1回ずつ滅菌・消毒しています。

医科は歯科ほど危機意識ってまだないんですかね・・・?

歯科は生存競争が厳しいですから・・・ coldsweats01

もっともこれって、競争以前の問題のような気もしますが・・・

患者さまの立場で考えたら当たり前のような気が・・・

今日はちょっと辛口・・・ think

2008年5月26日 (月)

白い歯になりました!

先日漂白を終了された方です。

67610_20070828194917 左の写真は初診時のもの。

むし歯・歯周病の処置をした後で、今年の3月からゆっくりと約2ヶ月かけて、ご家庭でホームブリーチングをしていただきました。

67610_20080526181815 どうですか?

シェードを比較するまでもなく、写真でもはっきりわかります。

かなり明るくなっているでしょ!

真面目に取り組んでいただけましたので、しっかりと効果が出ています。

白くて綺麗な歯だと今後のメンテナンスもモチベーションあがっちゃいますね happy01

当然私たちも・・・

頑張っちゃいますよ!

2008年5月15日 (木)

ワーファリンを飲んでいる方の抜歯について

本日は少し専門的なお話をさせていただきます。

心疾患・脳血管障害・血液疾患をお持ちの方は血栓ができるのを防ぐために、抗凝固薬のワーファリンを飲んでいらっしゃる場合があります。

当然血が止まりにくくなりますので、歯科において抜歯など観血的な処置が必要な場合には注意が必要です。

そこで処置前にお薬を止める必要があるかないかを検討させていただきます。

私が口腔外科に勤務していた15年くらい前はPT(プロトロンビン時間)TT(トロンボテスト)というデータをもとに判断していました。

しかしこのテストはデータにばらつきがあることがありました。

そこで近年は国際的に評価を標準化するためにPT-INRというデータが用いられるようになりました。

このデータがわかれば客観的にリスクが判断できます。

ところでワーファリンの服用を中断すると脳梗塞などの血栓塞栓症を誘発する危険性があります。

一度中断すると1%の確率で塞栓症を生じ、しかも発症すると重篤になるとの報告があります。

ですのでできればワーファリンを飲んだまま抜歯したいものです。

一般に欧米ではワーファリンはPT-INR3~4.5でコントロールされていますが、この領域では出血性合併症(数値が高いほど血が止まりにくい)のリスクも出てくるため、日本ではPT-INR3以下の場合が多いようです。

そして一般的にPT-INR3以下であれば、ワーファリン内服下に抜歯しても問題はないというのが、現在の国際的なコンセンサスです。

ということは殆どの方はそのままで大丈夫ということになります。

もちろん縫合や止血剤、場合によっては止血シーネなどは使用したほうがよいと思われますが・・・

またワーファリン以外の抗血小板薬(バイアスピリン・バファリン・パナルジン)などは、最近の論文で安定した血小板機能低下作用を有しながら出血をほとんどしないとされていて、抜歯時に中止する必要はないとされています。

ワーファリンその他の抗血栓療法を受けておられる患者さまはぜひ覚えておいていただきたいと思います。

安心・安全な歯科治療のために・・・

ちょっと今日のお話は難しかったですか・・・ coldsweats01

2008年5月10日 (土)

休日在宅医について

鹿屋市歯科医師会では休日急患在宅医(9:00~15:00)事業を実施しています。

実は鹿児島県内でいち早くこれをスタートさせたのは、鹿児島市でも、霧島市でもなく、この鹿屋市です(ちょっと自慢!)。

この事業は鹿屋市歯科医師会の一般会計から支出される事業費に鹿屋市からの補助金をあわせて運営されています。

つまり鹿屋市歯科医師会会員が払っている会費でまかなわれている事業です。

かかりつけの歯医者さんは皆さんお持ちだと思うのですが、その歯医者さんがいつでも対応できない事もあります。

そのときのために交代で鹿屋市歯科医師会会員が待機しているのです。

当日は応急処置を行い、その後の治療はかかりつけの歯医者さんで継続して治療を受けていただくというのが原則となります。

私たち鹿屋市歯科医師会が市民の皆様のために運営している事業です。

もちろん鹿屋市民でなくてもOKですのでご心配なく・・・ coldsweats01

在宅医はこのブログよりリンクしている当院のHPのトップに掲示していますが、急に変更になる場合もございますので、新聞等で必ずご確認ください。

消防署でも案内しています。

どうかうまくこの制度を利用してください!

でもできれば急患で在宅医に行くようなことがないように、普段からメンテナンス・健診を通じて健康でいていただきたいということは言うまでもありません happy01

最近のトラックバック

Powered by Six Apart

Google Analytics