妊娠中の歯科治療について
今朝1番に妊娠中の患者さまが急患でお見えになりました。
昨夜、歯の痛みが強くおやすみになれなかったようでした。
なんとか対応できて、最後には笑顔でお帰りいただきましたがまだ予断はゆるさない状況です。
通常であれば、抗生物質と鎮痛剤を投与して急性期の症状を緩和するところですがやはり赤ちゃんのことを考えるとリスクがありますので第1選択とはできませんでした。
妊娠中も4~8か月の安定期であれば、たいていの歯科治療はできます。ただし前述の薬剤使用やレントゲン検査にはやはり注意が必要です。
また妊娠の初期と後期は治療ができない場合もありますのでさらにご注意ください。
母子手帳に歯科検診欄があるのは皆さん、ご存じでしょうか?
妊娠期特有の歯科症状、歯肉炎やむし歯でもないのに歯の痛みがある場合もあります。
また基礎体温の上昇に伴う細菌活動の活発化や、つわりにより歯磨きがうまくいかないことによる口腔内環境の変化もあります。
妊娠がわかったら、早めの歯科受診をぜひおすすめいたします。
さらに理想を言えば、常日ごろからお口の環境を整えて、それをキープされるのが一番です。
そして不測の事態はできるだけないようにしましょう。
お母さんのストレスは同時に、新しい小さな命にもストレスとなってしまうのです!
もはやお母様ひとりの健康ではないのですから・・・
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