たった今外来の最後の患者様が診療室を出られました。
本日はインプラント術後・成人MTM・ムーシールド矯正・一般メンテナンス・小児メンテナンスやもちろんう蝕治療や義歯など様々な患者様がお見えになりました。
さてその中でも昨日総義歯を入れられた患者様のお話なのですが・・・
本日装着翌日の調整にお越しいただきました。
実はこの方の治療は約1年かかりました。
お見えになった時から残りのご自身の歯は下顎に2本しかありませんでした。
しかも歯周病とう蝕に侵されてしまっていました。
普通なら抜歯なのでしょうが、この方の場合早くから義歯をお使いになっていらっしゃったので、顎の骨の吸収が著しく、しかもよくあっていない義歯で永年我慢して噛んでいたため、お口の周りの筋肉の緊張が強くなってしまっていたので、総義歯ではかなり苦労することが予測できました。
そこでなんとかこの2本の歯を使って義歯を安定させようとしたのですが・・・
うまくいきませんでした
そこで患者様とよく相談のうえいよいよ最後の歯も抜歯してこのたび総義歯の装着となったのです。
当然総義歯も失われた顎の骨や歯肉まで再現した形になるのでかなりごっついものとなってしまいました。
うまく使いこなせるかな~と心配していたのですが・・・
お越しになった患者様は少し左側にあたりがあったものの、笑顔でこうおっしゃいました。
「先生、何年かぶりに昨日は食べ物の味がした!」と・・・
うれしい一言でした !
本当に良かったです
これから調整とお口のリハビリをすすめて、もっといろいろ食べられるようにしましょうね
でもこんなことなら、もっと早く私が決断して、総義歯をお作りしていれば、患者様は早くに楽になれたのですね・・・
ごめんなさい・・・
でも今後も精一杯見させていただきますので、許してくださいね・・・
でも本当によかった。 うれしい出来事でした
最近のコメント