2014年2月 1日 (土)

乳歯はどうせ生え変わるし・・・と思っていませんか?

お子さんの乳歯、どうせ生え変わるし・・・と思っていませんか?

 

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確かに通常は前歯や小学生入学前後、奥歯もたいていは小学生のうちに生え変わります。

だからと言って、乳歯のむし歯くらい・・・と油断してはいけません。

むし歯という病気は、細菌感染症であると同時に生活習慣病でもあると私は考えています。

毎日お口を清潔に保つ習慣はもちろんのこと、

起床・食事・間食・睡眠などの基本的な生活習慣を整えてあげることもむし歯予防には必要不可欠なことになります。(その理由はまた後日・・・)

そして大切なことは『歯は生え始めが一番むし歯になりやすい』ということです。

生えたばかりの歯は、実は未完成の状態なのです。まだ歯の根っこを作っている途中の状態で生えてきます。

まだ歯の表面は完全に硬い状態にはなりきっていないのです!

また生えはじめの歯は歯肉(はぐき)に一部おおわれていたり、低い位置にあるのでブラッシングがとてもしにくい状態にあります。

ですので、乳歯のうちにむし歯になってしまうようなお口の中の環境であればそのあとから生えてくる永久歯はかなり高い確率でむし歯になってしまうとお考えください。

乳歯の時期は、大人になるための大切な準備期間なのです。

この時期のうちに永久歯をむし歯から守る準備をきちんとしてあげてください。

お子さんの歯を守る主役はなんといっても保護者です。

保護者の愛情は必ずお子さんのお口に反映されます。

お子さんが将来大人になっても、むし歯で困らないというとても素敵なプレゼントをぜひしてあげてください happy01

最後に最近は大人の歯があらかじめ少なく、いつまで乳歯が生え変わらないというお子さんも増えてきつつあることも一言付け加えておきます coldsweats01

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2014年1月30日 (木)

『歯の健康』の優先順位は?

あなたの中で『歯の健康』の優先順位は何番目でしょうか?

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診療を行っていて残念に思うのは、初診の方が一番最初に

「○○までしか治療に来れないから、それまでに終わらせてほしい」

「子供は部活があるから、そんなに治療にはこれない」

とかいう注文を受けること・・・。

通常私たちはどうしたらその方のお口を健康にできるか?

そしていかにその方に豊かな生活を送っていただくか?という視点でまず治療を考えます。

そうするとおのずから治療の手順というのは決まってきます。

歯の根っこが化膿しているのに、いきなり歯をかぶせることはできないし

歯石だらけなのに詰め物をしたりするのはできればしたくありません(原則としてしませんが)。

元来、細菌感染症であるむし歯や歯周病の治療を、細菌がたくさん住む口腔内でおこなう歯科の治療はデリケートなものです。

歯の根っこの治療をすれば、リアクションを経過観察する期間は必要ですし

歯石をとったら、その後のブラッシングで歯周組織が正常に回復するまで待つ期間も必要です。

ただ回数と治療をこなせばいいというものではないと考えています。

本来1口腔単位のお口の治療はそういったものであろうと思います。

できれば最初はじっくりと時間をかけてお口を健康な状態にしていただきたいと思います。

そしてお口の健康を達成できたならばそれをできるだけ長期間維持していただくこと!

そうしたらその後は歯科医院に費やす時間・期間は最小で済むものと考えます。

皆様がお仕事や様々な理由があり、通院を最小に抑えたいと考えるお気持ちは私たちも理解しているつもりです。

できるだけご希望に添えるように努力はいたします。

ただ、当院のように予防管理型の歯科医院の場合には前述のような考えのもとにお話させていただきますので、できれば『歯の健康』の優先順位を上げてお考えいただいてお聞きいただければと考えます。

そして『お口の健康』を長期間維持していただくためには、年に数回のメンテナンスを受けてください。

多分通常は、皆さんは美容院や床屋に行くよりは少ない回数で済むはずですので・・・ happy01

私たちは、皆様に健康なお口で豊かな生活をすごしていただきたいと常に願っています。

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2014年1月27日 (月)

治療だけで大丈夫でしょうか?

『原因療法』と『対症療法』という言葉

お聞きになったことがありますか? 

 

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病気の治療には『原因療法』と『対症療法』の2種類があります。 

今起こっているいる症状に対処するのが対処療法。 

でその症状の原因を治療するのが原因療法です。 

たとえば頭ががんがん痛かったとします。 

それに対して、頭痛薬などを使用して痛みを止めるのは対処療法で、 

仮にその頭痛の原因が高血圧にあるとしたら、血圧を下げる治療や指導をするのが原因療法です。

頭痛薬を飲み続けるだけで良いのでしょうか? 

では歯科の場合を考えてみましょう。 

歯科の2大疾患は「むし歯(う蝕)」と「歯周病(歯槽膿漏)」です。 

この2つの病気の主たる病因は細菌感染症です。 

ですので、例えばむし歯で歯が痛い場合に詰め物をしたり、歯の根っこにある神経の治療をしたりして痛みを止めることは対処療法になります。 

詰め物をしたり、銀歯をかぶせてもそれは機能回復をしたことにしかならないのです。 

この場合は、むし歯の原因である細菌をコントロールをすることが原因療法となります。  

そして細菌コントロールには、毎日自分でする「歯磨き」(セルフケア)と、それだけでは十分に細菌のかたまりであるプラークを落とすことは不可能なので、定期的に専門家がきれいにお掃除する「歯のクリーニング・メンテナンス」(プロフェッショナルケア)があります。また食事は通常一日3度以上しますので、そのつど栄養を得た細菌は活発に活動します。 

ですのでむし歯や歯周病に対する原因療法の「歯のクリーニング・メンテナンス」はずっと定期的に習慣として続けていただくことが大切です。

 

Yjimage3zh1nvfw 私たちは皆様の歯の治療だけでなく、歯の治療や予防管理を通じて、美味しい食事ができて、皆様に健康で豊かな生活を送っていただきたいと考えています。

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2014年1月25日 (土)

妊娠中の歯科治療について

今朝1番に妊娠中の患者さまが急患でお見えになりました。

昨夜、歯の痛みが強くおやすみになれなかったようでした。

なんとか対応できて、最後には笑顔でお帰りいただきましたがまだ予断はゆるさない状況です。

通常であれば、抗生物質と鎮痛剤を投与して急性期の症状を緩和するところですがやはり赤ちゃんのことを考えるとリスクがありますので第1選択とはできませんでした。

妊娠中も4~8か月の安定期であれば、たいていの歯科治療はできます。ただし前述の薬剤使用やレントゲン検査にはやはり注意が必要です。

また妊娠の初期と後期は治療ができない場合もありますのでさらにご注意ください。

母子手帳に歯科検診欄があるのは皆さん、ご存じでしょうか?

妊娠期特有の歯科症状、歯肉炎やむし歯でもないのに歯の痛みがある場合もあります。

また基礎体温の上昇に伴う細菌活動の活発化や、つわりにより歯磨きがうまくいかないことによる口腔内環境の変化もあります。

妊娠がわかったら、早めの歯科受診をぜひおすすめいたします。

さらに理想を言えば、常日ごろからお口の環境を整えて、それをキープされるのが一番です。

そして不測の事態はできるだけないようにしましょう。

お母さんのストレスは同時に、新しい小さな命にもストレスとなってしまうのです!

もはやお母様ひとりの健康ではないのですから・・・ happy01

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2014年1月20日 (月)

第6回 九州・山口 口腔ケアシンポジウム!

昨日の日曜日、鹿児島県市町村自治会館にて『第6回 九州・山口 口腔ケアシンポジウム』が開催されました。

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県内はもとより、九州各地から400名弱が集まり大盛況でした!

午前中は「口腔ケア座談会:未来の扉に手をかけ 熱き思いで明日の歯科界・多職種連携を語る」

長崎の角町正勝先生をコーディネーターとして、小玉剛先生・花形哲夫先生・佐々木勝忠先生・細野純先生・大石善也先生・平野浩彦先生・米山武義先生など、口腔ケアを勉強したことのある人であればだれでも知っている著名な先生方が登場されました。

こんな夢のような組み合わせはなかなかありません。

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そしてこの8人の先生方による「鹿児島宣言」も発表されました。

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お昼は古川由美子先生による「ランチョンセミナー:医科歯科連携によるチーム医療とオーラルマネージメント」

吉野賢一先生の「基調講演:脳からみた口腔ケアの可能性」のあと

「シンポジウム:多職種と連携する口腔ケアをめざして」

開業歯科医の安部善郎先生・病院歯科で中村康典先生・衛生士の川床裕子先生・看護師の福田ゆかり先生・言語聴覚士の黒木康先生・栄養士の鈴木聖子先生が参加されました。

とにかく9時の開会から、16:30の閉会まで、どこをきっても具だくさんの金太郎飴のようなシンポジウム!!

私はスタッフの一人として参加させていただきましたが、この場にいれたことが幸せな一日でした。

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この感激を胸に、また今日から診療に従事させていただきます。

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2013年12月 3日 (火)

「歯が入ったら終わり」ではありません!

詰めものや被せもの、また義歯をセットするとその日で治療が終わりだと思われている患者さまがいらっしゃることがあります。

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まさに私たちの説明不足なのです。

大変申し訳ございません。

私たちの診療所では、特別な事情がある場合を除いてそのようなことはありません。

セットしたものは必ずその経過を見せていただきたいですし、またそれによってお口のお手入れ方法も少なからず変わります。

そしてできるだけ長くその部分が再治療にならないように、管理していく必要があると私たちは考えて、またそのことを一番大切にしています。

こんなことを書くと誤解されてしまうかもしれませんが、むしろセットした後が大切なスタートだと思います。

いわゆる『予防歯科』といわれる分野のお話になります。

せっかく皆様が頑張られて治療されたものですから、少しでも長持ちをさせていただきたい。

皆さまにいつまでもお口の健康を維持していただき、豊かな生活を送っていただきたい。

私たちはいつもそれを願っています。

 

 

 

2013年12月 2日 (月)

合同勉強会

先週の土曜日の午後は、近所の鮫島整形外科さんと「口腔ケア」に関する合同勉強会でした。

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鮫島整形外科さんとはその療養病床において2003年春から10年以上、一緒に口腔ケアに取り組んでいただいています。

私たちもこれまでたくさんの経験をつませていただきました。

他の施設さんと、口腔ケアの取り組みができているのは鮫島整形外科さんでの経験のおかげといっても過言ではありません。

院長先生をはじめ、スタッフの皆さまの熱心な取り組みにはいつも感謝です!

 

今回の勉強会のテーマは「ベッドサイドでの口腔機能訓練」について。

対象者のかたを例に挙げながら、具体的な検討・協議をさせていただきました。

とても有意義な時間となりました。

これからも、対象者の方の「豊かな生活」のために一緒に取り組みを続けさせていただきたいと考えています happy01

 

2013年12月 1日 (日)

鹿屋市 三師会 役員懇談会

少し前の報告ですが、11/26に「鹿屋市三師会役員懇談会」が、市内のホテルさつき苑さんで開催されました。

毎年1回の開催のこの会には、医師会・薬剤師会・歯科医師会の役員が集い様々な協議・報告・情報交換を行います。

今年はまた、海上自衛隊鹿屋航空基地の木村衛生隊長(薬剤師)による特別講演もありました。

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航空業務に携わる方の健康状態の管理について学ばせていただきました。

皆さん、日常多忙を極める方々ばかりでこれだけの集まりはそうそうありません。
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また病診連携・診診連携、多職種連携のためにもとても有意義な時間でありました!

2011年1月11日 (火)

大隅夜間急病センター

歯科医師会とは関係のない話なのですが・・・

今日「大隅夜間急病センター」設立のため、曽於市を除く大隅3市5町の首長が出席して調印式が行われたそうです。

同センターは鹿屋市市役所前に建設され、今年4月オープンの予定。

診療科目は小児科と内科が中心で、医師3人により、年中無休で19:00~7:00までとなるそうです。

実は2001年から鹿屋市では「鹿屋方式」という独自のシステムで夜間の急患に対応してきたのですが、医師数の減少や、受診数の増加によりこれが維持できなくなり、今回のようになりました。

これからが大変なのでしょうが、「大隅はひとつ」を合言葉に乗り越えていただきたいと思います。

市民である私達も、コンビニ受診を控えて、地域医療を守っていきたいものです。

関係者の方々のこれまでの努力に感謝するとともに、これからのさらなる奮起を期待しています!

2010年12月 7日 (火)

メタボ対策意識は向上している!

本日、厚生労働省の発表した「2009年国民健康・栄養調査」によると、メタボリック症候群の予防や改善に向け、体重管理に注意を払っている成人は、男性で67.8%、女性で75.6%に上るそうです。

かくいう私もその一人・・・

ダイエット開始から約1ヶ月半で、一時3.5kg体重が減りましたが、先週末の忘年会の連ちゃんで1.5kg増え、昨日・今日でまた1kg減りました。

なかなか頑張ってるでしょ !

最終目標はスタート時より5.5kgの減量と、1日の変動を0.5kgにすることです。

また同じ発表の中で肥満体型の人は、痩せ型の人より早く食べる割合が高い傾向も判明したそうです。

まさに私のこと・・・

研修医時代の早飯の習慣がなかなかなおりませんでした。

で、今心掛けていることといえば、炭水化物の量を減らすこと。

そのために一口の量を少なくし、よく咬むようにしています。

たくさん咬むと満腹中枢が刺激され、少量で満足感が得られます。

そんなこと、昔から知っていたのに・・・ coldsweats01

早く食べると、満腹中枢が刺激される前に量が進んでしまうというわけです。

皆さんも、食べ物はよく咬んでダイエットされてみては・・・ riceball

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