2014年2月 9日 (日)

あなたは「歯磨き粉」使ってますか?

毎日のブラッシングの時にあなたは「歯磨き粉」使っていますか?

Yjimagey42pv21l実は私個人は使用していますし、患者さまに訪ねられたときにはこう説明しています。

「最初はつけずに磨いて、最後の仕上げにちょっとだけ使って磨いてください」

私が歯学部で学んでいたころは、歯磨き粉は使わないという考えが主流でした。

理由は成分に入っている研磨剤が歯を痛めるというもの。それと泡立ってしまい長時間磨けないというものでした。

しかし最近の歯磨き粉は低研磨性を意識して作られていますし、使い方を間違えなければそうそう歯を痛めるものではないと思います。

例えば音波歯ブラシ専用の歯磨き粉というものもあります。

私個人的には歯磨き粉に含まれる低濃度のフッ化物などの効能は使用できれば使用したいと考えます。

特に小学生くらいのお子様には!

自分の子供には最後にちょっとだけ使用して、そのあとはあまりうがいをしないようにさせていました。

ただし研磨剤の他にも香料やらいろいろな成分が入っていますので、気になさるかたはよく吟味して検討していただきたいと思います。

またある種の微小顆粒は歯周ポケットに入りこんで傷つけてしまうという報告もありますのでこれもご注意ください。

あくまでも歯磨き粉の効能でごしごし磨くのではなく、歯の表面に張り付いたプラークを除去するのが大切で、歯磨き粉はおまけだと思っています。

別に使用しなくても基本的には全くokだと思います。

でも歯科医師としてこんな事言うのはどうかとも思いますが、個人的には磨き終わった後の爽快感は歯磨き粉を使用した方が私は好きです smile

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2014年2月 5日 (水)

病気治療中の方、歯科に来院する前に・・・!

医科で治療中の方、歯科に来院する前にチェックしていただきたいこと!

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血圧や糖尿病に心臓など、いろいろな病気で医科へ通院中の方は多いと思います。

当院にもたくさんのそういった患者さまがお見えになります。

その場合にご協力いただきたいことは、現在のご自身の病気の状況がわかるような資料がありましたら、お持ちいただきたいということです。

また投薬治療を受けていらっしゃる場合にはお薬手帳など・・・

 

歯科の治療はほとんどの場合が外科治療です。

抜歯はもちろんのこと、歯を削る場合も、歯石をとることも外科治療です。

歯ぐきの状態が悪ければ、出血もします。

歯科は苦手という方も多いと思いますので、血圧もあがるでしょう。

ですので、初回の治療を行う場合に全身の状態が確認できないためにその日は治療が開始できずに、問い合わせのお手紙を渡しておしまいなんてことも多々あります。

それではお困りの症状を早く改善してさしあげることもできないので、情報をできるだけたくさん持ってきてください。

可能ならば、医科主治医の先生の情報提供書などを書いてもらってあれば一番安全です。

安心・安全・快適に歯科治療を受けていただくために・・・

皆様のご協力をお願いいたします happy01

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2014年2月 4日 (火)

音波歯ブラシってご存知ですか?

音波歯ブラシは使用されていますか?

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診療室でよく質問をうけるのが「電動歯ブラシっていいのですか?」ということ。

ここで歯科医師としていつも説明するのが、

電動歯ブラシではなく、ぜひ音波歯ブラシを使用してみてくださいいうことです。

簡単に説明しますと、電動歯ブラシは大体1分間に3000~5000振動して、物理的に歯ブラシの振動でプラークを除去します。

これに対して、音波歯ブラシは1分間に約30000振動。

物理的な歯ブラシによる直接接触してのプラーク除去に加えて、毛先からその名のとおりの音波振動によるプラーク除去効果も期待できます。

皆さんが歯医者さんで歯石をとるときに使用する超音波スケーラーと原理は同じです。

音波歯ブラシは電動歯ブラシとは別物だと思ってください。

値段も電動歯ブラシは安いものですと1000円くらいからありますが、音波歯ブラシは約10000円前後します。

ただ単に振動数が多ければいいというものではありません。

適度な振動と、毛先の振れ幅で清掃効果は異なるようです。

もっとも電気屋さんなどでは、電動と音波は区別せず電動歯ブラシと標記して販売されていますので、よくご覧になってからご購入いただきたいと思います。

ちなみに当院では、歯周病の初期治療の一環として音波歯ブラシのレンタルも行っています。

先端のブラシさえご購入いただけましたら、本体は無料でレンタルさせていただきます。

これを真面目に使用していただきますと約1~2週間で本当に歯ぐきが引き締まってきます happy01

全員に使用していただきたいのが本音です。

皆様もぜひお試しくださいませ!!

ただし音波歯ブラシははまればはまりますのでご覚悟を smile

ちなみにエアーフロスなる、ジェット水流で歯と歯の間を洗い流す商品もあり、

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あわせてご使用いただきますと、かなり効果的であることを最後に付け加えさせていただきます wink

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2014年2月 3日 (月)

インフルエンザと歯周病の関係を知っていますか?

歯周病の人はインフルエンザにかかりやすい!

 

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歯科医師や歯科衛生士ならだれでも知っている常識です!

数年前に「歯磨きでインフルエンザ予防」が話題になったことがありました。

介護施設で週に1回歯科衛生士が専門的口腔ケアをしたところ、しなかったグループとの間ではインフルエンザの発症率に有意差があったとか、小学校で歯磨きを推奨したところ学級閉鎖が半分になったなんて報告もあります。

ではなぜ歯周病の人はインフルエンザにかかりやすくなるのでしょうか?

インフルエンザウィルスが細胞内に侵入して増殖するためには、あらかじめ表面の突起が切られている必要があります。

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この突起を切ってしまうのがプロテアーゼという酵素です。

プロテアーゼは気道の上皮細胞でもつくられていますが、口腔内の細菌も作り出します。

つまり歯周病で口腔内の細菌が活発に活動している人、また口腔内のケアが万全でない人はこのプロテアーゼが大量に作り出され、インフルエンザウィルスが増殖しやすくなるのです。

手洗い・うがい・マスクなどの基本的な予防はもちろんですが、

歯周病対策・毎日のブラッシングやまたメンテナンスのPMTC(専門的口腔ケア)で口腔内細菌をコントロールして、ぜひインフルエンザ対策をされてくださいませ happy01

ちなみにたまに「インフルエンザなんですが治療に行ってもいいですか?」という質問をいただくことがありますが、インフルエンザは感染症です。

他の患者さまに移してしまうこと危険性などを考えましても、外出はお控えいただきますようにお願いすることを最後に付け加えさせていただきます coldsweats01

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2014年2月 2日 (日)

ブラッシングだけで大丈夫と思っていませんか?

どんなに食べてもちゃんとブラッシングさえしっかりすれば大丈夫だと思っていませんか?

 

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前回(2/1投稿「乳歯はどうせ生え変わるから・・・と思っていませんか?」)ブラッシングだけでなく、起床・食事・間食・睡眠などの規則正しい生活がむし歯予防に必要ですと記載しましたが、今日はその話をさせていただきます。

確かにむし歯の原因菌の栄養となる食物や、細菌のかたまりであるプラークを排除するブラッシングはむし歯予防のためにとても重要です。

でももう一つ大切なのが、規則正しい生活習慣です。

それは歯の表面は、たえずカルシウムやリンなどの歯の成分が溶け出す脱灰とまたそのカルシウムやリンが取り込まれて修復する再石灰化を絶えず繰り返しているからです。

通常食後すぐ歯の表面のPHが下がり酸性となり脱灰がはじまります。

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その後2~5分して徐々にPHがまた上がり始め、普通は約15~20分くらいで臨界PHをこえて酸性の状態を脱っして、再石灰化がはじまります。

この再石灰化をしっかりとおこしてあげる時間を十分にとることが大切なのです。

ですのでだらだらといつまでも食べていたり、頻回の間食をすると十分に再石灰化をできません。

また再石灰化は唾液の作用です。

歯を守る免疫機構をしっかりと作用させるためには、十分な睡眠をとり、体調を整えてあげることも大切です。

規則正しい生活習慣は、肥満予防などその他にも恩恵が十分あることでしょう!

正しい知識と情報でかしこくお口の健康を守って、また健康の源である食事をつうじて健康な心と体を維持することで、皆様に豊かな生活を送っていただきたいと考えます。

最後に、夜寝ている間は再石灰化を起こす唾液の分泌が少なくなりますので、おやすみ前のブラッシングはとても重要であることを付け加えておきます happy01

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2014年2月 1日 (土)

乳歯はどうせ生え変わるし・・・と思っていませんか?

お子さんの乳歯、どうせ生え変わるし・・・と思っていませんか?

 

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確かに通常は前歯や小学生入学前後、奥歯もたいていは小学生のうちに生え変わります。

だからと言って、乳歯のむし歯くらい・・・と油断してはいけません。

むし歯という病気は、細菌感染症であると同時に生活習慣病でもあると私は考えています。

毎日お口を清潔に保つ習慣はもちろんのこと、

起床・食事・間食・睡眠などの基本的な生活習慣を整えてあげることもむし歯予防には必要不可欠なことになります。(その理由はまた後日・・・)

そして大切なことは『歯は生え始めが一番むし歯になりやすい』ということです。

生えたばかりの歯は、実は未完成の状態なのです。まだ歯の根っこを作っている途中の状態で生えてきます。

まだ歯の表面は完全に硬い状態にはなりきっていないのです!

また生えはじめの歯は歯肉(はぐき)に一部おおわれていたり、低い位置にあるのでブラッシングがとてもしにくい状態にあります。

ですので、乳歯のうちにむし歯になってしまうようなお口の中の環境であればそのあとから生えてくる永久歯はかなり高い確率でむし歯になってしまうとお考えください。

乳歯の時期は、大人になるための大切な準備期間なのです。

この時期のうちに永久歯をむし歯から守る準備をきちんとしてあげてください。

お子さんの歯を守る主役はなんといっても保護者です。

保護者の愛情は必ずお子さんのお口に反映されます。

お子さんが将来大人になっても、むし歯で困らないというとても素敵なプレゼントをぜひしてあげてください happy01

最後に最近は大人の歯があらかじめ少なく、いつまで乳歯が生え変わらないというお子さんも増えてきつつあることも一言付け加えておきます coldsweats01

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2014年1月30日 (木)

『歯の健康』の優先順位は?

あなたの中で『歯の健康』の優先順位は何番目でしょうか?

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診療を行っていて残念に思うのは、初診の方が一番最初に

「○○までしか治療に来れないから、それまでに終わらせてほしい」

「子供は部活があるから、そんなに治療にはこれない」

とかいう注文を受けること・・・。

通常私たちはどうしたらその方のお口を健康にできるか?

そしていかにその方に豊かな生活を送っていただくか?という視点でまず治療を考えます。

そうするとおのずから治療の手順というのは決まってきます。

歯の根っこが化膿しているのに、いきなり歯をかぶせることはできないし

歯石だらけなのに詰め物をしたりするのはできればしたくありません(原則としてしませんが)。

元来、細菌感染症であるむし歯や歯周病の治療を、細菌がたくさん住む口腔内でおこなう歯科の治療はデリケートなものです。

歯の根っこの治療をすれば、リアクションを経過観察する期間は必要ですし

歯石をとったら、その後のブラッシングで歯周組織が正常に回復するまで待つ期間も必要です。

ただ回数と治療をこなせばいいというものではないと考えています。

本来1口腔単位のお口の治療はそういったものであろうと思います。

できれば最初はじっくりと時間をかけてお口を健康な状態にしていただきたいと思います。

そしてお口の健康を達成できたならばそれをできるだけ長期間維持していただくこと!

そうしたらその後は歯科医院に費やす時間・期間は最小で済むものと考えます。

皆様がお仕事や様々な理由があり、通院を最小に抑えたいと考えるお気持ちは私たちも理解しているつもりです。

できるだけご希望に添えるように努力はいたします。

ただ、当院のように予防管理型の歯科医院の場合には前述のような考えのもとにお話させていただきますので、できれば『歯の健康』の優先順位を上げてお考えいただいてお聞きいただければと考えます。

そして『お口の健康』を長期間維持していただくためには、年に数回のメンテナンスを受けてください。

多分通常は、皆さんは美容院や床屋に行くよりは少ない回数で済むはずですので・・・ happy01

私たちは、皆様に健康なお口で豊かな生活をすごしていただきたいと常に願っています。

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2014年1月27日 (月)

治療だけで大丈夫でしょうか?

『原因療法』と『対症療法』という言葉

お聞きになったことがありますか? 

 

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病気の治療には『原因療法』と『対症療法』の2種類があります。 

今起こっているいる症状に対処するのが対処療法。 

でその症状の原因を治療するのが原因療法です。 

たとえば頭ががんがん痛かったとします。 

それに対して、頭痛薬などを使用して痛みを止めるのは対処療法で、 

仮にその頭痛の原因が高血圧にあるとしたら、血圧を下げる治療や指導をするのが原因療法です。

頭痛薬を飲み続けるだけで良いのでしょうか? 

では歯科の場合を考えてみましょう。 

歯科の2大疾患は「むし歯(う蝕)」と「歯周病(歯槽膿漏)」です。 

この2つの病気の主たる病因は細菌感染症です。 

ですので、例えばむし歯で歯が痛い場合に詰め物をしたり、歯の根っこにある神経の治療をしたりして痛みを止めることは対処療法になります。 

詰め物をしたり、銀歯をかぶせてもそれは機能回復をしたことにしかならないのです。 

この場合は、むし歯の原因である細菌をコントロールをすることが原因療法となります。  

そして細菌コントロールには、毎日自分でする「歯磨き」(セルフケア)と、それだけでは十分に細菌のかたまりであるプラークを落とすことは不可能なので、定期的に専門家がきれいにお掃除する「歯のクリーニング・メンテナンス」(プロフェッショナルケア)があります。また食事は通常一日3度以上しますので、そのつど栄養を得た細菌は活発に活動します。 

ですのでむし歯や歯周病に対する原因療法の「歯のクリーニング・メンテナンス」はずっと定期的に習慣として続けていただくことが大切です。

 

Yjimage3zh1nvfw 私たちは皆様の歯の治療だけでなく、歯の治療や予防管理を通じて、美味しい食事ができて、皆様に健康で豊かな生活を送っていただきたいと考えています。

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2014年1月25日 (土)

妊娠中の歯科治療について

今朝1番に妊娠中の患者さまが急患でお見えになりました。

昨夜、歯の痛みが強くおやすみになれなかったようでした。

なんとか対応できて、最後には笑顔でお帰りいただきましたがまだ予断はゆるさない状況です。

通常であれば、抗生物質と鎮痛剤を投与して急性期の症状を緩和するところですがやはり赤ちゃんのことを考えるとリスクがありますので第1選択とはできませんでした。

妊娠中も4~8か月の安定期であれば、たいていの歯科治療はできます。ただし前述の薬剤使用やレントゲン検査にはやはり注意が必要です。

また妊娠の初期と後期は治療ができない場合もありますのでさらにご注意ください。

母子手帳に歯科検診欄があるのは皆さん、ご存じでしょうか?

妊娠期特有の歯科症状、歯肉炎やむし歯でもないのに歯の痛みがある場合もあります。

また基礎体温の上昇に伴う細菌活動の活発化や、つわりにより歯磨きがうまくいかないことによる口腔内環境の変化もあります。

妊娠がわかったら、早めの歯科受診をぜひおすすめいたします。

さらに理想を言えば、常日ごろからお口の環境を整えて、それをキープされるのが一番です。

そして不測の事態はできるだけないようにしましょう。

お母さんのストレスは同時に、新しい小さな命にもストレスとなってしまうのです!

もはやお母様ひとりの健康ではないのですから・・・ happy01

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2013年12月 3日 (火)

「歯が入ったら終わり」ではありません!

詰めものや被せもの、また義歯をセットするとその日で治療が終わりだと思われている患者さまがいらっしゃることがあります。

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まさに私たちの説明不足なのです。

大変申し訳ございません。

私たちの診療所では、特別な事情がある場合を除いてそのようなことはありません。

セットしたものは必ずその経過を見せていただきたいですし、またそれによってお口のお手入れ方法も少なからず変わります。

そしてできるだけ長くその部分が再治療にならないように、管理していく必要があると私たちは考えて、またそのことを一番大切にしています。

こんなことを書くと誤解されてしまうかもしれませんが、むしろセットした後が大切なスタートだと思います。

いわゆる『予防歯科』といわれる分野のお話になります。

せっかく皆様が頑張られて治療されたものですから、少しでも長持ちをさせていただきたい。

皆さまにいつまでもお口の健康を維持していただき、豊かな生活を送っていただきたい。

私たちはいつもそれを願っています。

 

 

 

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